「ホームスクール」「不登校」という言葉は知っていても、その意味するところはひとりひとり違った解釈をしています。解釈の共通認識がなければ誤解も勘違いも生んでしまいます。
それぞれの視点の違い、視座の違いがあります。
不登校
不登校だと認識しており、ホームスクール(ホームエデュケーション)を知らない、あるいは関係ないことと考える。
A
ホームスクール
ホームエデュケーション
ホームスクール(ホームエデュケーション)と認識している。不登校児童生徒に該当しないと認識している場合もある。
不登校支援か、多様で自由なまなびの実践かに分かれることが多く、特に学校復帰あるいは学校に行くのと同じルートにいつかは戻ると考えているかどうかで子へのアプローチに違いが大きい。
B
不登校
ホームスクーリング
ホームエデュケーション
または
ホームスクーリング
ホームエデュケーション
不登校=ホームスクーリングという考え。海外に多いホームスクール制度はこれにあたる。
不登校と呼ぶのをやめてホームスクーリングに切り替えればよいという考え。
これにより「不登校は無くなる」という思想。学校教育を学校施設以外のまなび場で実践できると考え、学習場所を学校以外にも多様化すればよいとする。自由教育の概念が抜け落ちていることが多い。学校の管理指導の元という意識が起きる場合がみられる。
C
不登校
アンスクーリング
ホームエデュケーション
ホームスクーリング
「普通教育」の意味を理解し、学校教育とそれ以外の教育(当HPでは自由教育と記載。)の区別がある。
自由教育としてのホームスクーリング(あるいはホームエデュケーション)の学習内容のなかに、学校教育と同じく、学習指導要領に沿う学習もあり、学校指導要録に記録できる部分を持つことから一条校進学の選択を視野にいれるが、学校復帰の意識とは異なり、自由教育から一条校への進学の選択の自由といえる。
日本のホームスクーリング制度整備を求める重要な視座。
D
不登校
在宅学習
school at home
ホームエデュケーション
ホームスクーリング
学校教育(学習指導要領に沿うカリキュラム)を在宅で学習することを、学校に登校せずに学校教育を受ける新しい教育形態であるとし、学校教育の多様化を求める思想。ICT教育等による出席扱いや評価振り替え(単位互換)の期待が高い。ホームエデュケーションやホームスクーリングと言い換えていることが多い。
不登校支援制度の整備を求める視座。