top of page
オルタナティブ教育のはじめかた
学校対応の心得八つ
1 家庭と学校は対等な関係
ひけめを感じて、遠慮しないことです。我が子の専門家は保護者です。学校は子育ての指導者ではありませんし、何でもわかる・できる超人でもありません。「人と人」の対等な人間関係は、敬意を払い、お互いを尊重することで成り立ちます。
2 してほしいこと・してほしくないことを伝える
学校にできることは学校教育を提供することです。社会教育活動は行政や民間団体が提供できます。家庭教育は家庭方針によっておのずと定まってきます。学校からの提案がすべて正解とは限りません。協同態勢は家庭が主体となればスムーズです。提案と確認そして軌道修正しながら、こども本人のペースであゆむことが、結局は本人の幸せへの近道なのです。
3 できること・できないことを明確にする
家庭で整えることができる環境や資源を確認します。どこに、どのような可能性があるか、どのように活用できるのかが明確になります。外部にある生涯学習資源(学校教育・社会教育・家庭教育)のすべて、公共機関、民間団体や施設、地域のサポートを活用します。
4 負担のかかる学校からの提案は断る
家庭を基盤にしてまなぶ生活に支障がでることを引き受ける必要はありません。学校からの条件付きの承認や評価は不要です。家庭を基盤にしてまなぶ内容は家庭で自由におこなわれるものであり、学校に申請も許可も必要ありません。
5 協力する意思を示す
できる範囲で協力する意思があること、同時に必要な時は協力してほしい気持ちを伝えます。学校長は在籍生徒に対する責任があり、進学先・転校先・教育委員会等に報告する義務があります。こどもを、家庭と学校長や先生たちで共にサポートしていくのだという共通の想いの元で信頼関係を築きます。
6 家庭で情報収集をしていること、その意思があることを知らせる
学校で提供できるのは学校教育のこと、公共の情報、学校と連携する民間情報のみです。家庭は、家庭教育の担い手としてみずから情報を得る姿勢を持ちます。学校の先生が「保護者は教育や進路についてなにも理解していないのでは。知らないのでは。」と憶測するようだと、学校は生徒が家に居ることに不安を覚えます。
7 安心を提供する
学校の先生方は学校に来て顔を見せない生徒の様子を常に心配しているのです。その不安事項のひとつひとつ明確にし、安心してもらう作業を丁寧におこなうことを心がけることが重要です。笑顔を見せることが安心の基本です。ユーモアを交えた会話で、安心して話せる場を両親・保護者が先導します。
8 こどもの人生の決定権はこども自身にある
「学校にいかない」意思が(言語表現でなくても)本人にあり、かつ「学校にいかせるべきでない」判断が家庭にあれば、それは尊重されます。学校長や先生方はその意思と判断力を確認します。家庭は主体となって毅然とした姿勢で臨みます。親も学校もこどもの権利を守り、意思決定を応援し、こどもが必要とすれば助言し、協力しなければなりません。
情報公開日2017年11月4日
bottom of page